第二回:英文法の学び方のコツ

① ちゃんと読む
これは前回の③の内容と関係しているのですが、文法を「ひとつの記号とそれに対応する日本語」と捉えるのではなく、しっかりと英語として読むべきだということです。なぜなら、そちらの方が理屈が分かっている分理解しやすく、もし忘れてしまっても容易に思い出すことができるからです。

 ここでは「be to 不定詞」と呼ばれる表現を見ていきましょう。この表現の訳し方はよく、「予定、運命、可能、意図、義務」などと言われています。正直覚えにくいと感じると思います。そこで、タイトルにあるように一度この文法をちゃんと読んでみて欲しいのです。ちゃんと読むと言われても「訳が覚えられてないのに読めるはずがないじゃないか」と思うかもしれませんが、まずは直訳でもいいので訳してみてください。すると、be動詞は存在を表せるので“S be to ~”は「Sは~するために存在している」という訳になりますね。この形ではいまいちピンと来ないと思うのでもう少し具体的にして、映画の台詞でありそうな「僕は君を愛するために存在しているんだ(I am to love you)」という文で見ていきましょう。するとこの文には「予定、運命、可能、意図、義務」の全ての要素が含まれているのが分かりますね。「be to 不定詞」の意味は「予定、運命、可能、意図、義務」と丸暗記する必要はなく、ちゃんと読んで訳して「~するために存在している」と捉え、必要に応じて少し訳を変えるのだと考えるので十分なのです。文法事項でもきちんと読めば暗記の量を減らすことができることもあるのです。

② 感覚を大切にする
 英語が得意な友達や先生に「英語を英語のまま捉える」や「英語は感覚が大事」というようなことを言われて、自分には参考にならないと感じた経験はありませんか?上に挙げた二つのような感覚は、実は文法を学ぶのにとても重要な要素なのです。ここではまた具体例を用いてそれを説明していきたいと思います。

 みなさんは前置詞の意味をどのように把握していますか?例えば、onとover、aboveの全てを「上に」という意味で一緒くたにして暗記に走ったりはしていないでしょうか。この三つは確かに日本語で考えれば全てが「上に」という意味になりますが、英語ネイティブの人々の考え方には明確な違いがあるのです。その違いを説明すると、onは何かに接着している「上に」です(The eraser is on the table. など)。次にaboveは浮かんだ状態での「上に」や、位置以外にも重要度の高さなど色々な「上に」も表します(Above all = 以上のことから など)。そしてoverはその上を飛んで移動しているというニュアンスでの「上に」です(The plane flies over the sea. など)。

 これはほんの一例ですが、前置詞や助動詞などは単に日本語の意味を暗記するだけでなく、英語としてのイメージや感覚を掴むことでよりしっかり学習することができるので是非試してみてください。このような情報は「前置詞 イメージ」などでweb検索すれば誰でも見ることが出来るので、ネット上の情報も活用してうまく学習に役立ててください。

③ 日本語と対応させて丸暗記しない
 今回は英文法を学習する際に覚えて欲しいことを二つ挙げましたが、この二つには共通していることがあります。それが、日本語に対応させて丸暗記しないということです。前回も書いたように、英語は日本語と対応した記号ではないので、全てにちょうどぴったりな訳がつけられるとは限りません。しかしだからと言って覚える単語全ての語源などを追っていたらきりがありませんし、時には丸暗記をする必要があり、正攻法とも言えます。ただ文法分野においては少し考えながら学習するだけで暗記の量が減って学習が楽になることが多いので、意識して学習してみてください。

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